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アオハル0.5号感想〜ボクとあなたとお前と君の(ディス)コミュニケーション〜

アオハル 0.5号 (ヤングジャンプ増刊) 2011年 09月号

アオハル 0.5号 (ヤングジャンプ増刊) 2011年 09月号

前号から大体7ちょっと。ヤンジャン増刊号の「アオハル」0.5号が発売されました。前回0号→今回0.5号→次回は?ということで、そもそもまだ1号すら出てないというフリーダムな雑誌ですが、まぁ今回もとても良い意味でとっ散らかった感じであります。
今回は誌面がB5からA5に変わり、作品も全て17p以下に抑えられているという「節電中」設定でありますが、その分作品数も多く47編とエライ分厚いので、読み応えはたっぷりあります。というかこれはホントに省エネになってるのかw

テーマは前回と同じく「青春とヒロイン」ということですが、その辺のテーマに関しては前回の記事にも書いた通り。やはり今回も幅広い範囲での、誰かと誰かのコミュニケーション・ディスコミュニケーションというのが軸となっている作品がとても多い印象を受けました。男と女であったり、なかったり。恋だったり、友情だったり、何か別のものだったり。
テーマがどうこう以上に、作家の方々の個性が良い意味であっちゃこっちゃ奔流していて、一気読みすると目眩と満腹感に襲われるような勢いがある雑誌です。今回も自分的に面白かった作品を幾つかピックアップしたいと思いますが、本当に色々なタイプの作品があるので、色んな人の「お気に入りアオハル作品」を見てみたいと思ったり。



SUPER FRIEND/武富智
2011年のある日、出席を取るクラスで2人の女の子のケンカがはじまる。エスカレートする戦いを教師はどうにか止めようとするも…というお話。大きなテーマと小さな事件を対比させながらも、どちらも1つの「日常」であるということ。アオハルの中では珍しく青春の姿を俯瞰する立場の人間が主人公なので、とても色んな視点から見ることができる作品です。

スウィートメモリーズ2011/平尾アウリ
「まんがの作り方」でおなじみ平尾先生。女子高生2人のやり取りが百合な感じでグーかと思いきや、何というか良い意味でアホな作品でしたw線の細い少女漫画的タッチと超展開ギャグの組み合わせはとても卑怯な感じなのでもっとやれ。

えぐちみ代このスットコ訪問記トーワ国編/九井諒子
個人的に作品のアイデアへのビックリ度は今回一番の作品。架空の女性漫画家の旅行エッセイと、その国に住む1人の少年の目線を合わせた作品。交わるようで決して交わらない空間を描きつつも、自問自答の中で微かにコミュニケーションが生まれている、ような…そんな空気感が素敵。

スキ×スキ/坂井理恵
青春×宇宙人。突飛な設定ってことでコメディな感じを想像していたのですが、どっこい良い意味で裏切られました。優しいタッチでフェティッシュなセクシーさも見せつつ、切ない展開!と、短編ながらもとても読み応えのある作品です。

融けるほど、/大澄剛
アオハルは今回それぞれ魅力的な人外娘が出てきますが、本作の氷女は良くも悪くも普通っぽい女子高生。故に普通の女の子以上に普通なんだけど、それがたまらなく可愛い!真夏の暑さにダラダラ汗を流し、その上まさに「融けるほど」の恋をする17歳。サワヤかっぷりも本作随一かと。

FITTING/青木俊直
更衣室を舞台に繰り広げられる、それぞれの少女たちのストーリー。見開き4コマで定点カメラの如く進む話にちょっとドキドキさせられると同時に、そのイマジネーションにビックリしたり。

・そんなわけで
次回は冬頃出るということで今から楽しみですが、次回予告がvol?となっているのが気になるというか…1号が発売されるのは一体何時のことになるのやら。あと、最初裏表紙を見た時は「ぽぽぽぽーんのパロディかよw」とか思ってたのですが、ガチでぽぽぽぽーんのデザインをやってらっしゃる方でなんというか申し訳ない気持ちになったりw
今回は全部で47作(!)ということで、一度だけでなく、何度も読み返す楽しみがあるのがこの「アオハル」という雑誌の魅力でもあるのかなーと。時間を置いて読むと、また新たな発見が詰まってもいるのです。



そういや前回の記事では2011年は単眼少女が来る!とかぶっこいたものの、結局今回は「アナーキー・イン・ザ・JK」の吉川さんしかいませんでしたね…。頑張れ吉川っち。
ブログ版アオブロ!でも色々とやっているようなので、そちらも是非。