踵を踊らせて

コンマ打つときにコツがいるのよ

20240401_季節感はどんどん死んでいく

・何年か前まで「クリスマスとお正月の間のエアポケットみたいな時期の空気感、好きなんだよな~」などと抜かしていたのだけれど、クリスマス感もお正月感も極限に薄まった生活を送っていたらエアポケットも糞も感じなくなってしまった。そうしたカス生活の責任は全て私にあるのだけれど、じゃあどうすりゃいいの~??? という思いもある。クリスマスツリーや鏡餅を買うとか?

・そういう意味でいうと1人暮らしを始めた当初、クリスマス向けのシンプルなオーナメントなぞを買ったことがある。しかし数年間玄関(靴箱の取っ手)にかけっぱなしで最後は装飾がボロボロと崩れていったことを考えると、ある程度キチンと生活をコントロールする力がないと難しい気もする。それとも季節感を維持しようとすることで生活がコントロールされるのか? 鶏と卵の如く。

・いうて七草粥も作らんし、ゆず湯にも入らんしな~と思いながら買い物に出かけると、コンビニの店頭で恵方巻を売りさばいていて、そんな21世紀に入ってから広められた習慣を取り入れるのもな~という微妙な気分になってしまった。生まれてこの方関東圏で育ったが故の傲慢と言われたらそうかもしれない。しかし普通に1本1000円近く、肉やら何やら入ってるゴージャスなヤツだと2000円近くもするのね。

・新しく創造された伝統への違和感! って感じではあるけれど、しかしあらゆる伝統が始まる時は違和感や押しつけがましさを誰もが感じていたはずで、長年続けて押し切ったモン勝ちみたいな側面もあるっちゃある。「あんま知られてないけど実は伝統だったんすよ!」とか言い張ったりしてね。

・その線で考えると旧正月で日本にやってくる観光客を当て込んで、日本でも旧正月を祝う流れが出てくるんじゃなかろうかとも思ったり。最近の中国韓国発祥ソシャゲの隆盛を見るにその辺りで大きめのキャンペーンを当て込んだりとかね。旧正月のイメージ、でっかい龍の獅子舞みたいなのが電飾と爆竹を背景に踊ってるくらいしかないけど。

・といったことを考えていたらオリジン弁当の萌えキャラが恵方巻を宣伝していた。

・キャラとしては全然良いと思うけれど、頭に着けてる海苔巻きが多分実物をトレスかなんかしたかで妙にリアルで少しだけちょっとビビった。

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・ということを書いてたんすよ。2月くらいに。

・急になんでこんなこと書いているかというと、なんだか微妙に体調が良くなくて、しかしゴミ溜めみてえなSNSを見る気力はとうになく、本を読み進めるには身体をベッドから起こさねばならず、電子書籍積読はどれも気分ではなく、スイカゲームには飽きており、ブルアカはスマホが熱くなってしまいそうで、布団の中でポチポチ出来るのがこれだけだったというワケ。

・たまたまスーパーで買ったまつやのとり野菜みそがあったので、余っていた野菜と豚バラを突っ込んで煮たら今の体調にジャストフィットな食べ物が出来て、それだけでテンションが上がっちゃった。

・この冬は鍋に気分が向かずあまり土鍋を出すこともなかったのだけれど、鍋に飽きたというよりは白菜をベースに置くフォーマットに、あるいは、一人用の土鍋にチマチマ具材を入れていくスタイルに倦んでしまったのやもしれない。鍋はもっと自由で良いはずだ。

・体調が悪いのは恐らく寒暖差にやられたせい。私の部屋はあまり陽当たりや風通しが良くないので、急に外が暖かくなっても、家に戻ると僅かに冬の空気が残っているような場所で。それはそれで趣を感じなくもないけれど、シンプルに寒暖差のダメージは容赦なく身体に入るんだよな。

・もう少し趣のある方向で季節感を味わってみたかったね〜〜〜というオチ。