踵を踊らせて

コンマ打つときにコツがいるのよ

20231125_本ばかり部屋に溜まっていく

東京都現代美術館で開催されているTOKYO ART BOOK FAIRに行ってきた。
tokyoartbookfair.com

・日本のみならず世界各国からアートブックやZINEを作成する人々・出版社が集まるブックフェア。ジャンルは不定形ながら、マンガや文芸よりも画集、写真集やイラストなどアート方面に特化。大雑把にいうと商業出版されていない製作物がメインという印象。大量印刷ではなく、1点モノであることに価値や重きを置いた本が多かったような。

・幾つか欲しいモノがあって行ったのですが、一番の目当ては「歯のマンガ」さんの新刊『ハーフライナー』。メッチャ良かった。

・参加されている方々の傾向は様々ですが、ブックフェアという性質のためか、海外の方が結構多かった。色々興味深い本(ポーランドかどこかで作られたフォントの解説本とか)(買ったとてどうする……)も多かったのですが、コミティアなんかも控えているので出来る限り出費は控えめに。

・しかし円安の影響もあるやもしれないけれど、特に海外から出店されている方々が作られた本はかなり高値だったので、個人的に結構ビビった。1冊数千円からスタートするというか、基本的な頒布額の基準が違うというか。まぁ1点ものなんだから当たり前といえば当たり前なんだけど。この辺の感覚は日本のいわゆる「同人誌」とはちょっと違うかもしれない。

・ほかに大きな特徴として、結構な数の出展者さんがクレジットカードやpaypayなどキャッシュレス決済の仕組みを導入していて、個人的に新鮮かつ頼もしかったです。とはいえ、人が多いと通信の問題が多く上手くいかないこともあったよう。狭いとこにギュッと人が集まってるというの構造は如何ともしがたいですが。そう考えるとコミケなんかでみんなが電子決済を取り入れるのもまだ厳しいのかな~と思ったり。ふた昔くらい前は「携帯の電波が通じると思ってはいけない」なんて言われていた記憶もあるけれど、ビッグサイトにはその辺頑張って欲しい。ビッグサイトが頑張る話なのか? そもそも人が多いから電波が通じにくいという理屈も正しいのか。なんもわからん。

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・その後は神田でやっている、イラストレーター・めばちさんの個展『白黒の夢(モノクローム)』へ。
space-caiman.com

・展示のメインは『百合姫』で1年間掲載されたの表紙の絵と、今回の個展のために描き下ろされた海辺の女の子の絵が5点。いや~良かった。展示会場自体はギュッとコンパクトで展示されている絵も限られていたのですが、じっくりと眺めていられる絵と空間。

・ギャラリーでの個展ということもあり展示物はいずれも値付けがされていたのですが、既に全て売約済となっていてこちらも驚き。水張りのキャンバスなんか8万円近くするけれど、部屋に1つあったらなんか良いだろうな~と思ったり。いつかこういうアートを部屋に飾れる人間になりたいね。

・5点の絵の女の子は会場チケットと併せてランダムで配布されるシールやグッズなどにもなっているのですが、私が貰ったシールに描かれた椅子に座る女の子のなんとも言えない表情が最高過ぎて、思わずアクスタも買ってしまった。マジでいつまでも見ていられる。

・今考えるとケチケチせずに5種類全部買えばよかった気にもなるけれど、そもそも本ばかり部屋に溜まっている状態で更にアクスタを増やすのには二の足を踏んでしまう。別に積極的に収集する気はさらさらないのにも関わらず、知らぬ間に色んなジャンルのアクスタがジワジワと部屋の中に増えている。さながらテトリスを埋めるかの如く本棚の隙間なんかに置いてはいるものの、掃除の時に手間になってしまうんだよな。ホコリも溜まるし。本も出しにくくなるし。

・まぁそれなりに上手いことやっていくしかない。良きにつけ悪しきにつけ。