踵を踊らせて

コンマ打つときにコツがいるのよ

2025.10.24/出社=入浴

・お風呂は入るまでが面倒で入ってしまえば後悔する人間はいないと言われているけれど、最近の自分にとってはとてもラッキーなことに会社に行くことがそれに当たる感覚がある。会社に行くまではかなりかったるいのだけれど、出社してしまえば仕事も捗るし、あれこれ口頭で相談やらなんやらが出来るので詰まっていたことが一気に進む感覚がある。


・これは私の職場がコロナ禍以降リモート勤務がスタンダードになっており(徐々に出社比率は上がっているけれど)、今の職場で一緒に働いているチームの人間関係が非常にスムーズで友好的かつ、職場がそれなりに都会にあるという好条件に恵まれているという奇跡的なバランスに恵まれているという土台があってのもので、多分どれか1つでも崩れたら全部イヤになることは目に見えているのだけれど。遠からぬ内にこのバランスは崩れてしまうだろうし、なんなら別のチームには出来るだけ口を利きたくない人だって全然いるしね。ワハハ。


・まぁでも全体的な比率としては上司も同僚もキチンと会話が通じる人が多くて、それは非常にありがたいし、得難い環境なんだよな……ということは日々痛感している。私が歳を取ってコミュニケーションについて良くも悪くも大雑把になったということがあるし、それはそれで気をつけなきゃいけないことなんだけど。


・これは私が労働の話をする時に鉄板の話なんだけど、転職前に新卒で入った職場の労働環境はそれはそれは最悪で、同じ部署に20年近くいる牢名主みたいなおばさんと本社から来たもののマジで全く仕事をする気のない管理職の下におりまして。おばさんは会社の色んな人に対する好き嫌いが異常に激しい人で、管理職はとにかく労働時間を短くして飲みに行くことに命を懸けている人。しかも飲みに行く場所が毎回チェーンの居酒屋という具合で、お前それなりに給料もらってんじゃねえのかよと毎回心の中で毒づいていたな。


・当時の職場で災害時の避難訓練があった時に私と上記の2人で参加したことがあったのだけれど、避難場所から仕事に戻る際、あろうことか避難用のヘルメットを私に押し付け、2人はそのまま連れ立って日高屋に飲みにいってしまうなんてこともあった。これが夕方とかじゃなくて午後イチというのだから恐れ入る。理論上は裁量労働制(前職は入社後ある程度経つとほぼ全員名ばかり管理職になる職場だった)なので別にいつ退社しても良いのだけれど。当時の私は非常に大人しく仕事もパッとしない人間だった(今もか)ので、面倒くさい人係みたいなポジションになってしまったこともあって、それもあんまり良くなかったなと思う。本当はもっと自己主張するべきだったんだとは思うけど。でも給料もショボかったしな……。


・とはいえ前職にもそれなりに信頼してくれる上司がいて、辞める時もすごく残念がって話を聞いてくれたりして。転職する時は同業他社に行くということが言いにくくデタラメな理由を並べて辞めた(前述のおばさんに文句を言われることを非常に恐れていて、トラウマというか過剰な防衛機制が働いていたのも一因)のだけれど、その人と向き合っている時はかなり罪悪感を覚えたことを思い出す。元気にしていてくれと願うばかり……。


・悪口ばっかり言ったけれど、フェアなことを言うと「裁量労働制」に救われたことも幾度かあって。例えばちょっとエライ人と打ち合わせをするとなったら上司と一緒に午後イチで本社に行き、終わったらメールだけチェックして帰っちまう、なんてことも数回やっていたんだよな。ガハハ。エライ人が丸の内にいたので会議後に竹橋の国立近代美術館まで歩いて行ったこともあって、それはそれで優雅な時間だった。コロナ禍以降、teamsなんかを使ったリモート会議が標準となった今では失われた風景なのかもしれない。