踵を踊らせて

コンマ打つときにコツがいるのよ

20230802_色をつけてくれい

・シティボーイなので、永井博デザインのRollbahnのノートを買ってしまった。近年めっきり紙に文字を書くことなんて減ってしまったので、買ったとて宝の持ち腐れになるのでは……とおもいつつ、とりあえず頭の中に浮かんだ雑多な諸々をメモがてら書き留めてみたところ、一気に1p埋まってしまった。

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・いい歳こいてボーッとすると目の前にあることと全然関係ないことを考えて脳のリソースを食った挙句、本来やらなきゃいけないアレコレが全然進まない……なんてことも稀によくあり、仕事中にそんな状態に陥ることもある程度は防げそうで、意外と良いのではと思ったり。三日坊主になりそうな気もするけど、とりあえずは。

 

・メモツールはEvernoteを皮切りにこれまで色々使ってはみたものの、アプリを開いて書くという動作が習慣化せずに止めてしまいがちで。結果的にはスマホchromeのタブを開きっぱなしにしていたり、Twitter(現・Xとでも書いた方がいいのか!?!??あぁ!!!??)のいいねかブックマークに入れて特に見返さずに終わる……という現状に慣れてしまった今、ノートを開くと書いた情報が全部目に入ってくるという事象が一周回って新鮮味すら感じる。昭和生まれのクソメガネ(ⒸR指定)なので……。

 

・永井博のイラストは今や国内外のシティポップムーブメントと強固に結びつき、これまで以上に「ちょっとレトロでオシャレな雰囲気」を巷間に強く印象付けているけれど、改めて描かれた風景に誰も人がいないことに気づくと、なんというか寂寞感のようなものもあるのだな、と今更ながら思い至る。

 

open.spotify.com

 

・パッと近いところで連想したのは市川春子宝石の国』の月人たちの国。夜の闇に照らされた、真白い豪奢な建物と調度品。あるいは短編『月の葬式』の鯨幕が広げられた「変わったレクイエム」のシーン。荘厳でありながら人の気配がまったくしない清潔さ。どこまでいっても現実からズレたイメージでしかないから、その眩しさに憧れ続けてしまうのか。

 

・というようなことを書きつつ、永井博本人のことや「ロンバケ」と他幾つかの作品以外は全然知らんな……と思い検索したら、ちょうど今日(!)から8月末くらいまで新宿の伊勢丹で個展をやっているようで。たまにこういう小さなシンクロニシティが起こると嬉しいね。

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・室木おすしさんの『たまに取り出せる褒め』、今回の話も良かった~~~!!! 素敵なエピソードなのは勿論のこと、普段自分の中であまり省みることのない善性みたいなものが顔を出すのが感じられて、それがまたくすぐったくも悪い気分じゃねえな……という感じにさせられる。イラストレーターとしての活動も中々お忙しそうではあるけれど、単行本化を期待しちゃう。『ありスパ』で原宿さんから今回のバズでイジられるのも見たいぜ。